ミッドナイト イーグル(2007年日本)2008年11月03日

ミッドナイト イーグル(2007年日本)

監督 成島出
脚本 長谷川康夫・飯島健三郎
原作:高嶋哲夫
上映時間 131分

【キャスト】
* 西崎優二(戦場カメラマン):大沢たかお
* 有沢慶子(週刊「WISE」記者):竹内結子
* 落合信一郎(東洋新聞記者):玉木宏
* 佐伯昭彦(三等陸佐):吉田栄作
* チヘ:金子さやか
* 平田俊夫(工作員):波岡一喜
* 宮田忠夫(週刊「WISE」編集長):石黒賢
* 渡良瀬隆文(内閣総理大臣):藤竜也


【内容】
元・有名戦争カメラマン。目の前で幼い子供が爆死したのを目撃し、心に傷を負ってしまう。日本に帰ってきても、妻子を振り返りもせず、報道カメラマンとしての意欲をも失ってしまう。そして山にこもっていたある日、光を放ちながら墜落する物体を目撃する。そしてその後に戦闘機。瞬く間に警戒されるアルプス周辺。後輩に引っ張られるように現場に向かう途中、信じられない出来事が次々と起こる。 果たして、この者たちの手によって日本は救えるのか?

【ひと言】
戦争・報道・仕事・友情・家庭・正義・国家・死などを1本の作品に凝縮した映画で面白い。
ラストの30分は涙が自然にこみ上げてくる。

4つ星☆☆☆☆ 見る価値あり
◇ミッドナイト イーグルへ

バイオレント・サタデー(1983年アメリカ)2008年11月04日

バイオレント・サタデー(1983年アメリカ)

監督 :サム・ペキンパー
製作 :ピーター・S・デーヴィス
脚本 :アラン・シャープ
時間 : 102 分

【内容】
TVキャスターのタナー(ルトガー・ハウアー)は、ある日CIA捜査官(ジョン・ハート)から、週末タナーの家に集まる3人の友人がソ連のスパイであることを知らされ、その証拠を得るための協力を要請される。しかし、その裏にはある陰謀が隠されていた……。
ロバート・ラドラムの小説『オスターマンの週末』をヴァイオレンス・アクション映画の名匠サム・ペキンパー監督のメガホンで映画化したスパイ・サスペンス。ペキンパーとしては異色の題材であり、さすがに持ち前のスローモーション撮影なども効果が薄いが、権力に対する抵抗というモチーフでは見事に一貫しており、またキャストそれぞれの魅力をきちんと生かした描写の数々は、やはり彼ならではのものであろう。なお残念ながら、これがペキンパーの遺作となった。(的田也寸志)

【キャスト】
ジョン・タナー : ルトガー・ハウアー
ファセット : ジョン・ハート
ダンフォース : バート・ランカスター
トレメイン : デニス・ホッパー
オスターマン : クレイグ・T・ネルソン

【ひと言】
CIA・KGB・CIA長官・スパイ・スイス銀行・脱税・テレビ局・殺害・TVキャスター・外科医・オメガ・放送作家・証券市場のエキスパート・のキーワードが複雑に絡み合って物語が進行する。
非常に面白い映画であるが、
結局は妻を殺されたCIAのファセットによる復讐劇であったのだ。


4つ星☆☆☆☆ 見る価値あり
◇バイオレント・サタデー

白い巨塔 (1966年日本)2008年11月07日

白い巨塔 (1966年日本)

製作:永田雅一
企画:財前定生、伊藤武郎
原作:山崎豊子
監督:山本薩夫
脚本:橋本忍
音楽:池野成

【キャスト】
財前五郎:田宮二郎 - 浪速大学医学部第一外科助教授→第一外科教授 [1]
財前又一:石山健二郎 - 大阪市北区医師会副会長、財前産婦人科経営者 
財前杏子:長谷川待子 - 財前五郎の妻。財前又一の実娘   
里見脩二:田村高廣 - 浪速大学医学部第1内科助教授
東貞蔵:東野英治郎 - 浪速大学医学部第一外科教授→近畿労協病院院長
東政子:岸輝子 - 東貞蔵の妻 
東佐枝子:藤村志保 - 東貞蔵・東政子の娘
鵜飼雅行:小沢栄太郎 - 浪速大学医学部第一内科教授、浪速大学医学部長
大河内教授:加藤嘉 - 浪速大学医学部病理学教授、前医学部長
葉山教授:須賀不二男 - 浪速大学医学部産婦人科教授
今津教授:下條正巳 - 浪速大学医学部第二外科教授
野坂教授:加藤武 - 浪速大学医学部整形外科教授
乾教授:北原義郎 - 浪速大学医学部皮膚科教授
河合教授:夏木章 - 浪速大学医学部小児科教授
川西教授:伊東光一 - 浪速大学医学部耳鼻咽喉科教授
金井達夫:杉田康 - 浪速大学医学部第一外科講師→第一外科助教授
佃友博:高原駿雄 - 浪速大学医学部第一外科医局長→第一外科講師
安西:早川雄三 - 浪速大学医学部第一外科医局員→第一外科医局長
柳原弘:竹村洋介 - 浪速大学医学部第一外科医局員
亀山君子:岡崎夏子 - 浪速大学付属病院第一外科病棟婦長
船尾厳:滝沢修 - 東都大学医学部第二外科教授 
菊川昇:船越英二 - 金沢大学医学部外科教授
花森ケイ子:小川真由美 - 財前五郎の愛人、バー「アラジン」のホステス

【内容】
『白い巨塔』(しろいきょとう)とは、山崎豊子原作、山本薩夫監督の大映製作のモノクロ映画。1966年公開。
キネマ旬報ベスト・テン1位、毎日映画コンクール大賞、芸術祭賞受賞作品。2001年にDVDでデジタルリマスター版が発売された。
映画化されたのは当時完結していた本編のみであるため、裁判の第一審と里見の辞職で終わっている。また財前の誤診による患者の死亡は財前の海外出張中ではなく教授選のさなかに起きている。

【ひと言】
1966年の映画だから40年以上前の作品になる。
モノクロ映像であるが当時の俳優の迫力(演技力)は力強くイキイキとしている。
今改めて作品を見てみると財前五郎がもう少し思慮深く気配りがあれば、何の問題も起こらず人望のある教授になったろうと思う。
しかしそれでは物語にはなりえないですね。
大学医学部における権力闘争の争いはどこの世界にもあることだと思うが、
その中にあって大河内教授他正義感あふれる教授たちがいたことがこの作品に清涼感をもたらしている。

4つ星☆☆☆☆ 見る価値あり
◇白い巨塔特集