シッコ Sicko (12007年・アメリカ)2008年12月15日

シッコ Sicko (12007年・アメリカ)

監督 マイケル・ムーア
製作総指揮 キャスリーン・グリン
上映時間:113分

【キャスト】
マイケル・ムーア

【内容】
マイケル・ムーアがアメリカの医療制度の問題をWEBサイトで募り、実際に寄せられた話をもとにドキュメンタリー展開される。

医療保険未加入者が約5,000万人に達し、また保険に加入していても、あらゆる手段を講じて保険金の支払拒否によって空前の利益を上げる営利主義一辺倒の医療保険会社や製薬会社。それに癒着、取り込まれた政治家(アメリカではかつて民主党のヒラリー・クリントン議員がファーストレディとしての立場(当時)から公的医療皆保険制度の整備を求め、議会の反対により頓挫したことがある。)という構造を暴き、事実上、崩壊に瀕している状況のアメリカ医療制度に対して、イギリス、フランス、カナダ、キューバなどの医療制度と対比させる。

これまで大っぴらに触れられることの少なかった米国医療の暗部を赤裸々に描き出すことに成功している。

作品中のマイケル・ムーアのスタンスは、よその国では当たり前のことが、「何故?アメリカが、出来ないのか?」である。

【ひと言】
この映画は衝撃的であった。
建国以来負けを知らず、20世紀以降は世界をリードしてきたアメリカという国が経済でも破綻し、社会保障でも矛盾だらけ。自由主義の負の部分が21世紀になり噴出してきている。
そのアメリカを模倣し追従してきた日本もおかしくなっている。
日本人の多くが感じていることを、日本の政治はどうしてできないのか不思議で仕方がない。
それにしてもこの映画の衝撃は大きい。

5つ星☆☆☆☆☆ 見る価値あり・人にもお勧め

マッハ!(2003年タイ)2008年12月20日

マッハ!(2003年タイ)

監督:プラッチャヤー・ピンゲーオ
製作:プラッチャヤー・ピンゲーオ
上映時間:108分

【キャスト】
ティン :トニー・ジャー
ジョージ(ハム・レイ):ペットターイ・ウォンカムラオ
ムエ :プマワーリー・ヨートガモン
ンゲク :ルンラウィー・バリジンダークン
コム・タン :スチャオ・ポンウィライ
ペン :チェータウット・ワチャラクン
ドン :ワンナキット・シリプット
サミン :チャタポン・パンタナアンクーン

解説: 危険度100%超のムエタイ勝負を、CGなどの技術を使わず俳優陣が体当たりで熱演! 前代未聞のムエタイ・アクション。

【内容】
敬虔な仏教徒たちが暮らすタイの田舎の村。ある日村人たちが信奉する仏像《オンバク》の首が何者かに切り落とされて盗まれ、村人たちは災いの到来におびえるように。犯人はバンコクの暗黒街の一端を仕切るボス、コム・タンの密輸団らしい。村の長老たちは、ムエタイを極めた生真面目な若者ティンに、《オンバク》の首の奪還を要請。初めて来たバンコクに戸惑いながらもティンは、《オンバク》の首を盗んだ密輸団に接近していくが!?

【ひと言】
タイの映画はとても面白い。
ジャッキーチェンの香港映画と芸風は似ているが、タイの映画独特の正義感とユーモアが感じられる。

4つ星☆☆☆☆ 見る価値あり

少林寺三十六房(1980年・中国=香港)2008年12月20日

少林寺三十六房(1980年・中国=香港)

監督:ラウ・カーリョン
上映時間:111分

【キャスト】
リュー・チャーフィー,
ロー・リエ, ワン・
ユー, ラウ・カーウィン

クエンティン・タランティーノが「クンフー映画史上3本に入る偉大な作品」と熱愛する傑作活劇。1982年の日本劇場公開以来、一度もビデオ化されなかったファン待望の逸品。
清の時代、悪の将軍(『キングボクサー大逆転』)の手下に、家族と仲間を殺された劉裕徳は命からがら嵩山少林寺にたどりつく。復しゅうを誓う彼は三十五の修行房での厳しい修行に耐えぬき、下山するが…。

17世紀に実在した英雄、僧名・三徳の若き日を、クンフー映画界の人間国宝、ラウ・カーリョン監督が映画化。主演のリュー・チャーフィーは監督の義理の弟であり、本作で人気沸騰。2003年にはタランティーノの熱望を受け、ゴードン・リューの名で『キル・ビル』にも出演した。みどころは、なんといっても神秘的かつ奇想天外な修行シーンの数々。水上の丸太を渡ったり、しなる竹の先につけた鉄の塊で鐘を叩いたり。体育会系バラエティ番組における障害物レースの元祖ともいえる。Amazon.co.jp(望月美寿)

内容(「GAGAデータベース」より)
少林寺ブームに沸く80年代に公開されたカンフー映画の傑作。冷酷非道な将軍・天達に家族と仲間を殺された劉裕徳は、嵩山少林寺にある35房の修行に耐え抜き、やがて復讐を果たす。主演は『キル・ビル』でも華麗なアクションを魅せるリュー・チャーフィー。

【ひと言】
『少林寺三十六房』の修行シーンには度肝を抜かれる。
至れりつくせりのてんこ盛りだ。
リュー・チャーフィーの凛々しい容姿はスターの風格が備わっている。

4つ星☆☆☆☆ 見る価値あり