バイオレント・サタデー(1983年アメリカ)2008年11月04日

バイオレント・サタデー(1983年アメリカ)

監督 :サム・ペキンパー
製作 :ピーター・S・デーヴィス
脚本 :アラン・シャープ
時間 : 102 分

【内容】
TVキャスターのタナー(ルトガー・ハウアー)は、ある日CIA捜査官(ジョン・ハート)から、週末タナーの家に集まる3人の友人がソ連のスパイであることを知らされ、その証拠を得るための協力を要請される。しかし、その裏にはある陰謀が隠されていた……。
ロバート・ラドラムの小説『オスターマンの週末』をヴァイオレンス・アクション映画の名匠サム・ペキンパー監督のメガホンで映画化したスパイ・サスペンス。ペキンパーとしては異色の題材であり、さすがに持ち前のスローモーション撮影なども効果が薄いが、権力に対する抵抗というモチーフでは見事に一貫しており、またキャストそれぞれの魅力をきちんと生かした描写の数々は、やはり彼ならではのものであろう。なお残念ながら、これがペキンパーの遺作となった。(的田也寸志)

【キャスト】
ジョン・タナー : ルトガー・ハウアー
ファセット : ジョン・ハート
ダンフォース : バート・ランカスター
トレメイン : デニス・ホッパー
オスターマン : クレイグ・T・ネルソン

【ひと言】
CIA・KGB・CIA長官・スパイ・スイス銀行・脱税・テレビ局・殺害・TVキャスター・外科医・オメガ・放送作家・証券市場のエキスパート・のキーワードが複雑に絡み合って物語が進行する。
非常に面白い映画であるが、
結局は妻を殺されたCIAのファセットによる復讐劇であったのだ。


4つ星☆☆☆☆ 見る価値あり
◇バイオレント・サタデー